江藤淳的ハイソな暮らし | 「本の森の入口で」

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本の森 イメージはドイツの童話にでてくる森 深くて暗い森に足を踏み込む勇気はないけど、
付近から離れることはできない 物心ついたころから本好きの読書日記 とりとめなく書いてみます

妻と私妻と私

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文芸評論家としての江藤淳は、大塚英二氏の著作つながりで知る程度。本として読んだのは、江藤淳の飼い犬と奥様関連のエッセイばかり。

つまり、思索家としての内容はろくに知らぬまま、インテリの在鎌倉のハイソな暮らしぶりを、覗き見している感じの読者です。

「妻と私」(文芸春秋社)は奥様の最晩年の夫婦の暮らし。つまり、病気発覚から看取りまでの苦悩の生活覚え書きですが、読んでいる間中感じたのは、うっとり憧ればかり(笑)。なんという程度の低い読者でしょう!でもね、鎌倉プリンスでのお食事、銀座ミキモトで真珠のネックレスを探すが、野暮で気に入らず結局和光で購入するお話。出てくるエピソードが全て素敵ね~。


しかも奥様への長年にわたる尊敬と愛が、随所に溢れているところが、またぐっと来る。


若い時はともかく、年とったらお金よね。それを上品に当たり前に使う慣れは、やっぱり若い時からの生活がものをいう。結局、庶民が努力してできるものではない世界を堪能しました。


いいもの読ませていただきました。


本の中では,、奥様の死を受け入れて生きていく・・と思ったのに、その後自殺されたことを思い出せば、より感慨深い本です。合掌。

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