展翅による標本化で本来のデザインが著しく失われる例がやっと見つかった。
コミスジだ。
コミスジは小三筋。黒い翅に3本の白線が目立つことからの命名と思われる。
3本のうち2本目は前翅と後翅の白斑列が絶妙に合わさって連続するように見えるもの。
1本めも左右が連続して見えるし、3本めも左右が奇麗につながって見える。
自然な姿勢で3本の筋が形成されている。
これは立て翅姿でも開翅姿でも同様だ。
ただし、立て翅姿の裏側は三筋には見えない。写真下2枚目。でもこの姿は色合いが美しく素敵だ。
ところが標本では3本の筋はバラバラになってしまっており、これを見て小三筋という和名は思いつかないだろう。写真上
というわけで展翅すると元デザインが台無しになる例が一つ見つかってほっとした。
おまけ、ちなみに前後の翅は自然の状態では重なっているが、どちらが上か?
これは野鳥の羽の重なりに似ている。
野鳥では外側の羽が下になる。
蝶では前翅が上に来る。図鑑をざっと見た限りではすべての種でそうではないかと思うが、確証はない。
7月3日、久山町にて



