久山町の山奥。林道を歩いていると足元から小さな白い蛾が飛び出した。眼で追うと5m先の草に止まったようだ。その場から脚を動かさずに双眼鏡で探してみた。草の下面に止まったようで見えない。そこでその場にそっとしゃがんでから再度チェック。すると草の下面に張り付く蛾を発見。白と赤で美しい!
しばらくどうしようか考えた。このままではこれ以上の撮影は出来ないのだ。そこで思いついたのが小枝作戦。小枝はヒトの手ではないので警戒しないでください!という姑息な手段である。笑。
50cmほどの小枝を拾って、枝先を使ってそ~~っとこの草をひっくり返してみた。驚いたことに蛾は飛ばず、葉に張り付いたままで裏返った葉と共に全身をあらわにしてくれた!作戦が大成功したのだ。
一眼とコンデジで撮影に成功。
白地に朱色の模様が美しい。歌舞伎役者の隈取りか何かの様に見える。後翅中央部に黒い点がふたつ並ぶ。久し振りに見る美麗種と言えよう。
帰宅後の調査では、これまた驚いたことにたったの3分で和名が判明。
アカスジシロコケガ
そしてその♂だった。
今回、調査の役に立ったのは新調した図鑑「くらべてわかる蛾」山と渓谷社と「Theむし昆虫図鑑4200種」信濃毎日新聞社だ。
どちらも8月になって購入したものだが、いきなり役に立ってくれてびっくりしている。
8月20日、久山町山奥にて