センダン、ノイバラ、フタイロカミキリモドキ | はるきょん3

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胸に双眼鏡、ポケットにコンデジ、好奇心いっぱいで黒王号にまたがって福岡市周辺を探検する。野鳥や昆虫などの自然観察が主。他にはマラソン系。


多々良川にバードウォッチングに行ってみたのだが、事前の調査不足でど満潮。
ミサゴも見られず、クロツラたちはもう渡去してしまっているようで大変寂しい結果となった。
そういう場合には、代わりに昆虫でも植物でも楽しむのがはるきょんのやり方。
まず目についたのは薄紫の花をつけた可憐なセンダンの樹。
遠目では薄紫に見えるが、よ~く見るとかなり面白い形・色をしている。
まずつぼみはうす紫。
花弁は白くて長めの5枚。中央に薄紫の筒状の雄しべがあり、その中は白い。めしべは見えない。
薄紫の雄しべ筒はやがて色が変わり濃い赤褐色になるようだ。
なんとも味わいのある可憐な花である。
ほんの2か月前まではこんな状態だった。

 

さて、河原にはセンダンの大木の他にも白い花を咲かせている小木があった。
こちらはいい香りを漂わせていて花も大きくたくさんあった。
塊になって咲いている。よく見るとこちらもなんだか面白い。
白く幅広で丸みのある5枚花弁。
雄しべ全体が黄色のものと、雄しべ先端部の実黄色であとは白いもの、雄しべ先端が褐色であとが白いものの3種類が混じっている。
たぶん開花してから、この順に変化するものと思う。
葉は楕円型で鋸歯があり、枝(新枝)は紫色、歯脈は直線的で対生。
枝の分かれ目にはトゲと尖った形の託葉?がある。
つぼみはまん丸くピンク色。
現地ではこれが何なのか分からず、帰宅後の調査でノイバラと判明。
現地ではトゲは目立たなかったのでウツギの仲間かな~と思っていた。
なお、葉については新枝の部分全体が奇数羽状複葉であることと知りちょっと驚き。

 

 

 

 


 

さて、このノイバラにたくさん見られた昆虫が....
カミキリモドキ科モモブトカミキリモドキ属フタイロカミキリモドキ

昨シーズンも紹介したような気がする。今回はたくさん写真が撮れた。
メタリックグリーンの全身をしていて、♂はぷっくりと膨らんだ黄色っぽい後脚腿節がとても目立つ。
メスはこれを欠く(下から2枚目)。
たしかチョビテレさんにこのムシにはカンタリジンを含むので要注意と教わった記憶があるので、もちろん触れずマクロ撮影を楽しんだ。
5月1日、多々良川にて