どのように今世を生きるか、日ごとに世界は変わりその度に心に浮かぶものも変わっていくかも知れない。






ブレないということは『不動心』であるが、気の世界では揺れ動く心を最小限の振動且つ即時に揺れを修めることがこの不動心であると云われている。






つまりは「揺れない」ではなく「揺れを最小限にする」「そして最短で整える」ということだ。






この世の全てのモノ(物質や心など存在の全て)は振動しながら存在していると量子力学でも言われるようになったが、その最小単位は『気』であるという考えがあり、ヨーガの『プラーナ』という概念にも通ずる。






瞑想では「何も考えない」ことが大切という表現が多くの誤解を産んでいるが、「何も考えない」ではなく考えなている状態をそのまま観察していくと、心の動きや身体の反応などを自ら観ずることが出来るようになるということだが、この「考え」さえも微細な振動であるという。






水面を叩いて波が立つ、その波はやがて小さく小さく落ち着いていくが、完全に停まっているように見えてもそうではなく、その波の小ささが捉えきれない程小さく落ち着いているというのが本当の状態なのだ。






何が言いたいかというと外界の物事に惑わされずに生きるには、惑ってもその心の動きを最小に留めることが大切であり、その為には己の心の観察を常時行っていくことが最も大切であるということ。






目を反らさず己の心と向き合い、その眼で観る、すると自ずから解決していく。






この世は心が創っていることには、何か大きな理由があるのかも知れない。