「ニック・メイスン著『Inside Out』_3」からの続きです。
ロンドン・オリンピックの閉会式で、ドラマーとして「Wish You Were Here」を演奏したニック・メイスン。その勇姿をTVで見て、急に欲しくなった彼の著書でしたが、日本語版は出ていないのです(ドイツ語版は出回ってるみたいですけどね)。
わたしなりに考えてみましたが、やはりコストがネックになったのでしょうね。
手元にあるハードカバーには、定価として30ポンドと印刷されています。日本語版を同じ装丁で、A4判で厚さ4cmという本のサイズや紙質を同等にするとしたら、印刷その他の製作費と翻訳出版権の費用を考えると、一冊五千円ぐらいになりそう……フロイドとニックの日本での知名度を考えた(わが国の)版元が二の足を踏んで見送ったのではないかと……。
オリジナルのハードカバーとは別の出版社から出ているペーパーバックスは、約10ポンドです。せめてこの軽装版だけでも日本語版を出してもらいたかったな、なぁんてことも考えましたが、オリジナルの版元からの許諾が簡単に出るかどうかは……日本版のそういう前例とか、出版関係者のコネクションとかがあるならともかく……。
『Inside Out』のことは、ザ掲示板のプログレッシブ・カテゴリにあったスレッド「ピンク・フロイドについて語り合おう」でも、2004年9月の発売前から話題になっていました。
ピンク・フロイドについての四つのスレッドの中では、ここがいちばんニックの話題が多かったと思います。カーレースの趣味、アルバムカバーアート、二度の結婚についてもふれていました。
当時のログからの引用をします。
[78] はるか 2004/04/17 19:41
>>59 >>74
バンド名は、「シグマ6」で始まったんですよね、6人編成。
なんか、初期のLPにはピンクフロイドに The がついてることが多くてフロイド側がTheを外すように躍起になってた時期があったそうですが(旧掲示板にもその話が出てましたが)、ピンクにThe がついてた時期もあったんですよー
在籍メンバーとバンド名の順番は、こうなります。
Sigma6~T-Set~Megadeaths~Architectual Abdabs~Screaming Abdabs~Abdabs(全部Theがつくようです)
ニック(dr)、ロジャー(g)、リック(k, g)、クライヴ・メトカルフ(b)、キース・ノーブル(vo)、ジュリエット・ゲイル(vo)
Leonard's Lodgers
ニック(dr)、ロジャー(b に転向)、シド(g)、ボブ・クロース(g) 、マイク・レオナード(時々オルガンで参加)、リック(途中からピアノで復帰)
The Pink Floyd Sound
ニック(dr)、ロジャー(b)、リック(k, cello)、 シド(g)、ボブ(g)、クリス・デニス (vo, 一時的に参加)
The Pink Floyd
ニック(dr)、ロジャー(b)、リック(k)、 シド(g)
Pink Floyd(アルバム「神秘」以降)
ニック(dr)、ロジャー(b)、リック(k)、 シド(g、途中で離れる) 、デイヴ(g)
マイク・レオナードは建築家で、当時のロジャーとシドが住むアパートの大家さん。建築学校の学生に部屋を貸してて(ニックやリックも住んでいたことがある)、Leonard's Lodgersのメンバーはそのアパートの地下室をバンドの練習用に使ってました。このバンド名でロンドン市内のパブに出演していたころ、レオナードが始めた派手な照明の演出は、後にフロイドの定番になります。
ある意味ではフロイドの歴史には重要な一人でしょうね。
あと(今さらですが)、ニックって、いちばん地味な存在のようだけどフロイドの前身バンドから今に至るまで唯一ぶっ通しのメンバーなんですね。クリムゾンのロバート・フリップとは対照的な例だけど、ニックの存在感は大きいと思いますー。
[79] 白蛇 2004/04/18 02:45
>>78
確かにニックって地味ですねぇ。
『~ポンペイ』を見てると、結構テクニシャンのように見えますが。
すべてのフロイド作品に参加してますが、あとでデイヴが語ったところによると、
『鬱』ではタムタムをちょこっと叩いただけだったとか。
ロジャーが“えせフロイド”だと言ったのも、そのあたりを承知してだったのかも。
[80] 老師 2004/04/18 09:11
>>76 >あの時代にだけ作り得た傑作
同意。シドの作品も、シド去りし後のフロイドの作品も、それぞれの時代が求めていた才能だ。
>>75
現代のものさしで過去のフロイドを測ろうとするから、かくの如き疑問愚問も出てくる。
納得のゆかない諸君には小生の結論として、旧掲示板のとあるピンクフロイド関連のスレから、名言を引用する。
「神格化されたのは新しいジャンルを作り上げたからで、このことに敬意を払うべきだ」
>>78 >唯一ぶっ通しのメンバー
ニックは「銀の匙をくわえて生まれてきた」富豪の息子、親譲りのカーレースマニアでチームに出資するような奴。
一見地味でも趣味は派手だよ(笑。
まあドラムと同じで本質は育ちのよさから来るおっとり型といったところか。アマチュア期から彼の存在がメンバー間のクッション役になったであろうことは容易に推察できる。
>>70 >>74
歴史を紐解き遺産を知ることは先人への敬意だ。長文、期待してるよ。
ここは評論家ではなく愛好家であろうとする諸兄姉の態勢が長文短文問わず心地好い。
[81] はるか 2004/04/18 09:38
『~ポンペイ』の頃のニックはたしかにかっこいいですねーもちろん銅鑼を鳴らすロジャーも絵になるんだけど。
ロジャーはソロでワールドツアーやるようになったころかなー?「太陽讃歌」の演奏のことでニックからOKもらったとかで、そこらへんからロジャー、ニックは和解はしているみたいですね。握手してる写真が雑誌に載ったりしてます。
親譲りのカーレースマニア…
「カレラ・パンアメリカーナ」という、『鬱』のちょっと後に出た、カーレースの映画の音楽担当も、そこいらへんからなのですね。ニックふだんからフェラーリとか乗り回してるのかなー(^_^;)。
ドラマーとしてはリンゴ・スターも、ジョンやポールのおかげで何たらを言われたクチだと思うのですが、リンゴも俳優やら写真家やらの副業でそこそこのお仕事残してるし、まぁ色んな意味で精神的に余裕があったということなのかな…。
ニックの話題は、話の流れがフロイドの創世期のことになったのがきっかけでした。
……そういえば「カレラ・パンアメリカーナ」という映画もDVD化してないなぁ、と、ふと思い当たりました。レーザーディスクにはなったんですけどね。でも、内容もかなりマニアックな部類でしょうし、無理かも……。
では、ふたたびログからの引用です。
[103] 浮気者 2004/04/20 12:21
私は、実を言いますとジャケットおたくでもあります
むかしはLPでもっていてもシングルを買っていました
PFのLPのほかにシングルでは
# 光を求めて/追想
夢に消えるジュリア/サマー68
ナイルの歌/メインテーマ
青空のファンタジア/アーノルドレーン
吹けよ風、呼べよ嵐/シーマス
フリーフォア/アブソルートリーカーテンズ
# 葉巻はいかが/ようこそマシーンへ
# アナザーブリック1/ワンオブマイターンズ
# コンフォタブリーナム/ヘイユー
以上は日本で発売されたシングルです、他にエミリーがあるはずですがB面が不明です
上記のうち今では手元に4枚しかなく(#印)、あとは私の記憶だけですので間違えもあるかもしれません。
吹けよ風、、、は、後にブッチャーのテーマになって再発売されています。
[104] 浮気者 2004/04/20 13:16
LPでは米国製ウマグマ(イスの左下の絵のないやつです~なぜ描かれていないのかは不明)。
サイケデリックの新鋭 日本製初版OP-8229(日本で初めて発売した時のものです、
ジャケットはぺらぺらの薄い紙で、内カバーには、東芝で当時発売中のレコードが沢山紹介してあります。
加山雄三、植木等、ベンチャーズ等)
ボディー(Rウォーターズ/Rギーシン)日本製74~5年頃購入 レコードの帯が気に入っています
雲の影 日本ではつるつるなジャケットですが米国製はざらざらしたジャケットでした。
以上が気になるLPジャケットです。
[105] はるか 2004/04/20 13:51
フロイドのシングル盤のジャケットというのも、今度WEBから画像をさがしてみようかなぁ…EP で、ヒプノシスとかストーム・トーガソン担当のは、含まれていますか?
> ジャケットおたく
「エコーズ~啓示」のCDジャケット、過去のフロイドのアルバムに出ていたアイテムでコラージュされているのですよね。
このブックレットは、LPサイズでほしいよーーーって思うのはわたしだけでしょうか。。。
[106] はるか 2004/04/20 13:53
「エコーズ~啓示」のジャケットは、「ウマグマ」のジャケットと構図が似ているんですよね・・・
[107] 浮気者 2004/04/20 14:54
シングルジャケットデザインは
光を、、LP神秘の裏を利用。
ナイル、、映画のシーン。
夢ジュリ、、メンバーのスナップ。
青空の、、全体に青空、小さくメンバーのスナップ。このスナップは来日したときのもの。
吹けよ風、、どうしても思い出せません。メンバーの顔があったとおもう。
フリーフォア、、記憶にありません。
葉巻は、、、イラスト(日本人が描いたみたいな。)
アナザー、、ウォールと同じ。
コンフォタ、、ウォールの内側のイラストです。
[108] はるか 2004/04/21 05:58
>>107 EPジャケットのことどうもありがとうございました。
LPジャケットの場合は、何々盤という限定版みたいなもの以外でも、国ごとにちょっとしたところが変わるみたいですねー(曲目も変わることもあるみたい)。
>>79
>>80
ニックは、意外なところでフロイドのお仕事をしていますー「ピンクフロイドの道 / Relics 」で、カバーイラストの原画を描いたのでした。
わたしは日本盤のLPで買ったから白黒のペン画のジャケットで見ていて、CDを見た時はそっくり同じデザインでカラー写真っぽくなっていたのでびっくりしました。その時点では、英米ではLPになったときからカラー版のほうだったとは知らなかったのです。今は「リマスター盤」とかいうもので白黒ペン画のCDも出てるようです。
とりあえずジャケットのバージョン違いを……
- Amazon.co.jp
「ピンク・フロイドについて語り合おう」のニックに関する話題は、この後にもまだ出てくるのですが(手書きのツアーブックとか家族のこととか)、記事の文字数がだいぶ多くなっているので、きょうのところはこのへんにしておきます。
(_5_に続きます)
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