テレビに映るのは俺が今あまり見たくない番組。
何より彼がデレデレしてるのが気に食わない。
(何であんたは俺のモノじゃないの…?)
イライラして読んでいた雑誌をソファに投げると床に座っていたリョウクがこちらを振り返って苦笑いをした。
「何。」
「そんなに苛つくなら見なきゃ良いのに。」
「…うるさい。」
苛つくけど、どんな姿も知っておきたい。
独占欲の塊みたいな俺。
本当はどこかに閉じこめて、誰の目にも触れないようにしたいけど。
「…無理、だろうな」
「ん?何が無理なんだ?」
振り返るといつもの笑顔のヒョンがいた。
胸が苦しくなる。
「イトゥクヒョン…」
「何か悩みでもあるのか?俺で良ければ相談に乗るよ。」
これでもリーダーなんだから!と微笑むヒョン。
『イトゥクヒョンが好きで悩んでる』
なんて言ったらこの人はどんな顔するだろうか。
困ったように笑うかな。
あまりに驚いて泣き出してしまうだろうか。
まぁ、どっちにしろ受け入れてくれる訳がない。
俺は軽くため息をついて立ち上がった。
「キュヒョナ?」
「大丈夫ですよ。それよりウギョルの時のヒョン、鼻の下伸びきってます。」
「ウソっ!!」
「見てるこっちが恥ずかしいですから。」
去り際に零した笑みはいつものように不敵に笑えていただろうか。