あれからトゥギヒョンは俺を避けるようになった。
元々加入当時にいろいろあったけど、ここまで露骨に避けられるとは思っていなかった。
控え室では二人っきりになるとどこかに行く。
宿舎では必ず誰かと一緒。
俺と目が合うとあからさまに外らす。
(キツい、な・・・)
収録前の控え室。
雑誌を片手にソファにもたれこむ。
もちろんトゥギヒョンはほかの楽屋に挨拶回りに行ってしまった。
自業自得とはいえ、流石に好きな人にこうされると心が痛い。
暴走してしまった自分が情けなくなる。
「はぁ・・・」
「どうしたの?そんなため息ついて。」
振り返ると笑顔のシウォニヒョン。
「相談のるよ?」と頭を撫でられた。
ヒョンはいつも俺に優しい。
悩み事とか表に出して無いつもりでも分かってしまう。
・・・トゥギヒョンよりも先に
「何でもな、」
「そんな顔じゃないでしょ、全く。」
鏡見てみろ、と見せられた先には眉毛の下がった俺の姿。
最近よく見る自分の顔。
自信満々ブラックマンネのチョ・キュヒョンが聞いて呆れる。
「俺には話せない?」
「シウォニヒョン・・・」
「最近みんな気にしてるんだぞ?」
「そう、ですか・・・」
「トゥギヒョンも何か変だし。」
その名前に体が反応する。
たとえ嫌われても、無視されても、俺の心の中に存在する名前。
そんな俺の姿を見てシウォニヒョンは片眉を上げた。
「なんか深刻な話みたいだね・・・。明日ってキュヒョナはオフ?」
「はい。」
「俺も明日は特に何もないから・・・帰りに飯でも食いに行こうか?」
俺が頷くと、楽屋中継のスタッフがなだれ込んできた。
カメラがこっちをむいたのでいつものように軽く笑った。