僕は特に彼の影響を受けたとは思わないのですが、それでもやはり尊敬に値する、素晴らしい音楽家であると思います。
彼はスラップ(弦を叩きつける奏法←乱暴な括り)をやりません。
指かピックです。
僕には彼の拘りがとても良く分かります。
アンソニー・ジャクソンにとっては、スラップは必要ない音であり、表現方法なのです。
昔、アンソニー・ジャクソンのあの巨大な6弦ベースと、彼が使用していたベースアンプ(重量が70キロ!)を1週間、毎日試奏したことがあります。
全く良い音がしませんでした。最初の6日間は。
そして最後の日、漸くちゃんとした音を出すことが出来ました。
その音の凄さたるや!
なんと表現したら良いのか。
重低音とか、抜けが良いとか、そんな月並みな表現では表すことが出来ない、なんとも味わい深い音でした。
その楽器屋さんの店主によると、その楽器とアンプを鳴らせたのは、後にも先にも僕だけだそうですが。
結局、購入には至りませんでした。
僕はコントラバス(現在も使用している、ドイツ製のオールド)を選択したからです。
今、僕のフォデラが回路を全て取り去っていることと、アンプがPJBとバーガンティーノの組み合わせで、床から浮かせてセットしているのは、あの経験があったからです。

あの1週間の経験が無ければ、現在の音には到達していないでしょう。
そういう観点では、僕もアンソニー・ジャクソンから大きな影響を受けている、と言うべきです。