弦の振動をコントロールする。 | ソロ・ベーシスト奥田治義のblog

ソロ・ベーシスト奥田治義のblog

セカンドアルバム好評発売中です!

明日の早朝、ブラジルW杯が開幕します。
もうわくわくが止まりませんね♪



写真は愛器です。
左はエレクトリック・ベースのフォデラ陰陽。
右はコントラバス、ドイツ製のオールド(約200年)です。

両方とも4弦の楽器です。

過去に5弦の楽器も使いましたが、もう5弦の楽器を弾くことはないでしょう。

6弦の楽器を弾く可能性は、僅かですがあります。

それは、弦楽器の基本は偶数弦にあるからです。

ベースは低い方からEADGにチューニングしますが、それぞれにシーソーのように対応する弦があって、それが今振動している弦の振動を助けています。

具体的には、EとGが、AとDが対応して、例えばEを弾くと、対応するGがシーソーのように対応して、振動のバランスを取ります。

これが奇数(例えば5弦)だと、対応する弦が無くなる弦が出てくるので、音響的に不利になります。

エレクトリックでもコントラバスでも5弦の楽器がありますが、どうしても最低音弦(一般的にはH)の鳴りが不自然、或いは鳴らなくなるのは、よく知られたところですが、それはそういう理由によります。

弦の振動特性はヘルムホルツ波で説明出来ますが、これは弦の長さ方向に動くことが証明されています。

この特性を対応する弦のメカニズムとともに理解して、奏法に応用してやると、スムーズな鳴りと響きを得ることが出来ます。

他にもこの弦の振動特性を利用する奏法があります。

一つは楽器の中心(ヘッドの端からエンドピンまで)に架空の芯を通して、それを振動させる、その架空の芯にヘルムホルツ波を発生させるイメージで弾く奏法です。

更に、その振動を逆に抑制して、音の輪郭をはっきりさせたり、いわゆる遠鳴りをさせる奏法です。

それはまたの機会に。