今、自分はどんな音色・音質を出していて、客席のどこに焦点距離を合わせているのか。
そういう耳の良さを持った人は殆どいない、と言っても過言ではありません。
特にポピュラー音楽の分野では深刻です。
楽器は殆どの場合、自分のすぐそばに音源があります。
すると、自分の周りで鳴っている音を最初に、そして最大音量で聴くことになります。
だけど、客席ではその音質や音色はかなり変わっている。
それは知識としては知っているけれど、実際にどんな音色・音質なのかは、分からない。
これでは困ります。
何故なら、自分の意図しないものをオーディエンスに届けていることになるからです。
自分はステージにいるけれど、その耳は客席に置くようにすれば、自分がどんな音色・音質で演奏しているかが分かる。
ヨーロッパの音楽学校ではそういうカリキュラムやメトーデもあるようですが、日本ではまず無理でしょう。
ましてやポピュラー音楽の分野においては、誰もそんなことは知りさえしないでしょうね。
全く困ったことです。
そんな先生に習う人が気の毒でしょうがないのです。
(写真は本文とは関係ありません。)
