がむしゃらに格闘しているうちに


大きすぎて自覚してなかった巨大なフィルターが外れたかもしれない。


ストン…


と、凪に近い感覚に入った。


穴に落ちたのだろうか。


静か。




この静けさの中なら、目印を見つけられるだろうか。


微かな音を、聴き逃さず、捕らえられるだろうか。


こんな段階が、やってきた。