Twitterで見かけて、久し振りに意識の表面にあがってきた単語。


 翻訳家


昔、自分の名刺を作るときに「翻訳家」と付けようか悩んだことがある。

結局、肩書きは付けずに、自分が提供できることを列挙することにした。


他の候補もあった。


 編集者


ていうものである。

日本語よりも英語の方が、実状に合う気がした。


 Edit

 Editor 


しかし、実際に仕事して目に見えるものになると、

「デザインの結果」であることが多い。


 デザイナー

 グラフィック・デザイン

 ブランディング・デザイン

 アート・ディレクション

 クリエイティブ・ディレクション


片仮名は、伝わりにくいし、伝えにくい。

ので、漢字で表現できる「翻訳家/編集者」を考えた。




自分の中では「デザイン」も大事なんだけど、

その前段階の方が、もっと大事じゃろ、って気持ちがあって。


相手の話を聞きながら、疑問点を追っていって、

不明瞭な部分を全部解消すること。

ほんで、出揃った素材を眺めて、最高で最適な解を見つけ出すこと。


そしたら今度は、視覚化する。

色、形、文字、配置、写真、動画などなど。


これらを選定して決めていくのがデザインであり【編集、Edit】


一方、相手の中にある「見えないもの/バラバラなもの」を見つけ出してまとめていき、

「見えるもの/統一感のあるもの」に置き換えていく作業は【翻訳】


だなぁ、という感覚が強い。

そんで、こっちの方が、好きなんだな。


相手の中にある、バラバラなものを引き出していき、関連性を見出して、再構築していく。

統一された意志を持った、最適な形を目指して。


 見えないものを編集して、

 見えるように翻訳する。


といった感じ。




こんな地点には辿り着いたりもしているのだけれど、

ちゃぶ台がひっくり返ってみると、心許ない。


編集も翻訳も好きだし、得意である。

がしかし「何を」となると、急にブレ始める。


自信がないからかなぁ。

いま携わっている仕事から「強い拒絶」を感じてしまったから、余計に足元が崩れ始めているんよな。





やっぱ、求められていなければ、やれないんよな、編集も翻訳もデザインも。

 自主プレゼンで実現させました!

なんてエピソードを見聞きすることもあるけれど。


美しいものを、美しく伝えたいのだよ。

楽しいものを、楽しく伝えたいのだよ。

面白いものを、面白く伝えたいのだ。

もったいない表現になっているものを観ると、強く思ってしまう。


 美しく、楽しく、面白い。

 それはわかっている。

 でも、どうすれば、素敵に表現できるかわからない!


という人や企業やモノをサポートしたいのだ。

編集や翻訳することで。

デザインや写真の力で。


ほん。

かなり明瞭な筋道っぽく見えるんだけど、

なんでしっくり来ないんじゃろ?

どこが欠けているのか?

そもそも分岐を間違えているのか?

いつまでこの奮闘記は続くんか?


この彷徨は、あと1つピースが揃えば、スコーーン!!と突破しそう。

な、気がする。

けれど、これが、最大の難関。


なんなんだ、それは。

どれだ。


何を翻訳して編集して、世界に貢献したいのか?

何の美しさを、輝かせたいのか?

何の魅力を引き出すと、世界はもっとハッピーになるのか?


問いは続く。