隣の女の子 | ハル巻日和り

ハル巻日和り

役者・真宮立佳のあんなことやそんなこと。
勝手気ままに更新中。

今日稽古に間に合わなそうだったので特急電車を使ったんだけど。


自分の隣に座った女の子。10歳前後のまだ小さな子だったんだけど。


きちんと上着を脱いで静かに席に座ってたんだ。



『西暦ってなんですか?』

『干支?何ソレ美味しいの?』


みたいな発言を簡単にしてしまう若者が多い昨今。



(はぁ~…良く出来た子だなぁ。育ちが良いに違いない)

と感じ入ってました。


目的の駅で降りて、エスカレーターに上がろうとした時。


『すみません』

と声をかけられ振り返ると。


そこには隣の女の子。


『これ、落としましたよ』

と、差し出されたのは。

慌てて電車を降りた自分が落としたな、と分かっていてそのままにした特急券だった。


しかし特急電車というのは酷なモノ。

途中下車した者の都合などお構い無しに発車してしまうのだ(斯く言う自分も一度取り残された経験がある)。


咄嗟に私はとにかく早く戻るように、と女の子を促した。

女の子はにっこり笑って『はい』と電車に戻って行く。


礼を言うことも出来なかったのが悔しくて、しばらく女の子をストーキングしてちゃんと彼女が自分の席に着いたのを確認すると。


不意に女の子が振り返った。


『ありがとう』

口パクで伝えると。



女の子は笑いながら手を振った。




そんな今日の出来事。