こんばんはHALです。
宇宙戦艦ヤマト2199「第23話 たった一人の戦争」について、HALがその顛末についてどうしても納得できなかったので創作したオリジナルストーリです。
前回、HAL版「たった一人の戦争」前編につづき後編です。
もう完全にHALの妄想ですので笑っておつきあいお願いいたします。
沈黙したバレラスにヤマトは反攻に転じる、残された武装で燃え盛るバレラスを打ち抜いていくヤマト。
第2バレラスは陥落した。
第一艦橋から、その形を失っていく第2バレラスを見ているブリッジクルーたち。
古代や雪も無事帰還した…。
雪「ノラン…」
燃え盛りあちこちで誘爆を起こし崩れていく第2バレラス。
しかし、その数知れない破片の中から、突然、巨大なビーム砲が放たれる。
古代「!!!?」
巨大なビームはヤマトの側面をかすめると親衛艦隊を飲み込んでいく。
そのほとんどが轟沈してしまう親衛艦隊。
そして、その光芒はガミラス本星にも到達し、その一部をえぐりとっていく。
ガミラス星の都市部に落着したそのビーム兵器は、おそらく数万人の命を奪っただろう。
しかし、それで終わりではなかった。
幾条もの光線兵器がヤマトと残存した親衛艦隊に襲い掛かる。
敵は一隻ではないのか…!?古代は一瞬そう感じた。
これだけの攻撃を一度にできる艦などない…
「第2砲塔、損傷!」
「艦首ミサイル発射管損傷!!」
「波動エンジン制御室損傷!!、エンジン出力低下!!」
「艦載機発艦口に直撃!!ファルコンが発艦できません…」
「左舷カタパルト損傷…」
次々に報告される被害状況…ヤマトの状態を示すパネルが真っ赤になっていく。
「第2艦橋左舷に被弾!!」
その瞬間左舷メインエレベーターのドアが吹き飛び、爆風が第一艦橋を襲う。
熱風が立ち込める第一艦橋…
「相原っ!!」相原が負傷する。
相原を担ぎ上げる古代「大丈夫かっ!!」
なんとか意識はあるようだ。
「艦長っ!!」雪の悲痛な叫びが響き渡る。
沖田が艦長席に倒れこんでいた。沖田艦長負傷。
幸い意識はある…。
沖田「大丈夫だ、ここは任せる…」佐渡先生と真琴や衛生兵が負傷した沖田と相原をタンカで運んでいく…
ほどなく攻撃はやむ…ヤマトの武装のほとんどは使用不能に陥っている。
親衛艦隊に無事な艦は一隻もなく、かろうじて漂っていいる艦ばかりだ。
古代「いったい、何が…」
太田「副長、緊急回線に通信が入っています」
負傷した相原に代わって通信装置を操作する太田。
真田は誰からの通信かを分かっているようだった。
真田「聞こう、回線を開け…」
デスラー「フフフ…、ヤマトの諸君、やっと会えたな、光栄の至りだ。
ここまでは良くやったと褒めてさしあげよう。しかしもはやこのデウスーラに立ち向かう武器はあるまい」
「おとなしく降伏したまえ、ここまでたどり着いた努力は認めてさしあげたい。
しかし君たちの旅の終着駅はここなのだよ。」
(やはりデスラーにはこのセリフを言わせたいよね)
古代「断る!!」ここいらのセリフはあとで熟考したい。
ゆっくりとヤマトの前にその姿を現す巨大な「デウスーラ二世」…。
そのおびただしい数の砲門がヤマトに向けられている。
その中央で光を発しているのは波動砲…?
(ちなみにデウスーラ二世はとてつもなく重武装である。
格納式三連装陽電子カノン砲塔だけで18基、魚雷発射管を計51門も装備している。
むろんデスラー砲を装備していることは言うまでもない。)

デスラー「デスラー砲、次弾装填…、目標ヤマト」
デスラー砲にエネルギーが充填されていく、なすすべもないヤマト。
古代「どうしたら…」
一方、その様子を手に汗握りながら見ているヒス副総統やセレステラ。
スターシア「アベルト、もうやめて、なんのためにこれ以上戦おうというのですか…」
デスラー「君がいけないのだよスターシア、わたしに黙ってあのようなものを引き込もうとするからだ…
君が呼び寄せたテロンの艦が消えてなくなくなるのを、そこで見ていたまえ…」
その時、ガミラス星でその様子を見ていたセレステラが部屋の外に駆け出していく。
デスラーがトリガーに指をかける、ヤマトに照準していくデスラー…
「さらばだ、ヤマト…」
その時デウスーラ艦長である「ハルツ・レクター」が突然悲鳴をあげて倒れる、その他の親衛隊の隊員も次々と倒れていく。
デスラー「何事だ…??!」
「…フュゼロン、私はあのような女よりも、あなたを愛していましたのに…、
でも、これ以上貴方の手でガミラスを汚(けが)して欲しくないのです。
そんなあなたを、これ以上…見たくない…
わたしにとって貴方は誰よりも高貴なお方なのですから、愛するわたしのフュゼロン、お許しください…」
ガミラス臣民に銃を向けたデスラーを、フュゼロン(総統)と呼ぶガミラス高官はすでにいなかった。
しかしセレステラはデスラーをフュゼロンと呼ぶ。
彼女にとって、デスラーはフュゼロン以外のなにものでもなかった…
デスラー「セレステラ…まさか…?!」
セレステラは自分のために作らせた思念増幅器を身に着けていた。
普段は使用せずとも近距離にいる他人の思考を読み取ることはできる。
だが、距離の離れた場所にいる人物の諜報にはこの思念増幅器が必要不可欠だった。
思念増幅器は惑星バランで発見され、古代アケーリアスの遺跡にあった「ゴーストリンクシステム」を元に実験的に試作されたものだが、同じ働きがあるわけではない。
その出力を最大にすることで第2バレラスまでの長距離においても、その思念派を到達させる事が可能になるだろう。
しかしそれは、同時にセレステラ本人にも相当な負担を強いる事になる。
しかも相手の思念を垣間見るだけでなく、それをコントロールするとなると、それはセレステラ自身の精神崩壊を招く危険性があった。
そして最悪の場合、セレステラを死に至らしめる。
祈るような姿でデスラーに思念を送るセレステラ。
「フュゼロン、お許しください…あなたはわたしのすべて…」セレステラは思念増幅器の出力を上げていく…。
増幅器が彼女の体の分子構造を変化させていく。
体のあちこちから血がにじみ出ている。
彼女の軍服が見る見るうちにその血で染まっていく。
しかし身じろぎすらしない。
そして、淡い光が彼女を包んでいく。その光は瞬く間に広がり、あたりを異次元にひきこんで行く。
デスラーはそのトリガーを引けずにいる。セレステラが彼の思念をコントロールしているのだ。
デスラー砲はまだ第2試作の段階だ、完全に波動エネルギーを制御出来ているわけではなかった。
一度エネルギーの充填を始めると、発射する以外に解放させる手段はない。
このままではデスラー砲が臨界に達し暴発してしまう。
デスラーの体は硬直し、顔は恐怖にひきつるが、トリガーは一向にひけない。
デスラー「セレステラ…もう…やめろ…」もう声にも出せる状況ではない。
「やはり…魔女…」
「愛するフュゼロン、そう…せめて、アベルト、そうお呼びしたかった…。」
セレステラを覆う光はいっそうの輝きを増す…しかし…
「くっ…」と下唇をかむ…、
その刹那、彼女を覆っていた光が一気にその色を失って行く。
血の色の涙が頬をつたい、事切れるセレステラ。
その瞬間、デスラー砲が臨界を突破した、デスラー砲はそのエネルギーを放出することなく大暴発する。
デスラー「!!!!!」
デウスーラは巨大な波動エネルギーの光に飲み込まれていく。
その余波をうけて、おおきく揺さぶられるヤマト。
古代たちには、なにが起きたのかまったくわからなかったが、ユリーシァと雪だけは涙しながらその光景を見ていた…。
セレステラの愛がデスラーの暴挙を沈めて見せたのだった。
誰もが見据えていた第二バレラス宙域にはほとんどなにも残っていなかった。
セレステラはジレルの祈祷室で息絶えていた。祈るような姿のまま…
HAL版「たった一人の戦争」終劇。
あとがき
かなり趣味に走った展開であります。
話の展開では「星巡る…」の後、デスラーが亜空間ゲート内でヤマトを襲撃する話はなかった事にしています。
さすがに「星巡る…」の後での展開としてはデスラーが不憫すぎるので…。
じゃぁ雪はどうやって傷つき、その後復活するのか?
いやもう2199においてはその展開なくてもいいのではないかと、守の起動によってコスモリバースシステムによって復活する雪というも、あまり見たくないような…。
個人的に「星巡る…」がよかっただけに、あの後何事もなく地球に帰還したことにしてもいいのではないかと思っています。
お察しのとおり、この創作話は「さらば」や「ヤマト2」のオマージュとしています。
せっかく「第2バレラス」という巨大要塞の中に「デウスーラ二世」という巨大戦艦を仕込んだ構造になっているのに、
「都市帝国」と「超弩級戦艦」を重ね合わせない手はないと思いましたよ。
セレステラに関しては非常にお気に入りキャラだったこともあって、2199本編での死に方はとても納得のいくものではなかったのです。
いきなり感応派を浴びせたとは言え、最愛のデスラーに射殺されてしまうのは不憫でなりませんでした。
なので、この話においてセレステラはテレサの役を演じていただいています。
ちょっと抜擢が過ぎましたでしょうか?
テレサの存在はヤマトでは欠かせないものですが、現代においてさすがに反物質世界の人間というのはいささか無理があるように思うのです。
しかし、その存在自身によって倒すべき敵に立ち向かっていくのであれば、この話のセレステラのように超能力を持って立ち向かっていく。
そして、その対価として自身の死があるのであれば、テレサとタメをはれるのではないかと思いました。
そして自身の死も愛するもののためとするなら、こういう展開もありかなと…。
2199においてセレステラは最後まで報われない存在でした。デスラーに対する愛情を抱いていながら、デスラーはスターシァの事しか考えてない。
自分はそもそもガミラス人ではなくジレル人であるという劣等感を持ちながら、なんとかデスラーに気に入らようとする、そのいじましさに泣けてしまいます。
しかし、最後にはデスラーその人に撃たれて死んでしまう。これではセレステラがなんとも浮かばれないじゃないですか。
もし彼女が死ぬ必要があるのなら、それはデスラーの名誉を守るためでしかないと思うのです。
なので、このような展開を考えていました。
デスラーもセレステラによって名誉のうちに死に至らしめられるのなら、ヤマトの3式で沈められるよりよかったのかもしれません。
もう暴走してしまったデスラーは自分でもそれを止められなかったのかもしれないのですから…。
そもそもセレステラの設定のベースになっているのは、松本零士の「宇宙戦艦ヤマト 永遠のジュラ編」に登場する「メラ」だと思うのです。
「ジュラ」はデスラーとサイレン人「メラ」との娘であり、サイレン人は相手の心理を読み幻覚を万光年単位の範囲で送り込む強力な超能力を持っていました。
(「メラ」がデスラーの妻であった記述はないそうです)
まさに「ジレル人」の原型であるわけです。
「メラ」はデスラーを愛していましたが、スターシアに心を寄せていることに嫉妬していました。
しかしデスラーは「メラ」の心を読む能力を厄介になり、遠く離れた星に幽閉してしまうのです。
最後には娘である「ジュラ」を残して自害してしまうのですが…。
セレステラを見ていると、この「メラ」を思い出すのです。
そんなイメージもこの創作話に込めてもいます。
しかしながら、この設定を2199に持ってきた出渕監督には乾杯です。
「星巡る…」においてもジレル人は必要不可欠な存在でした。
監督にとっても「セレステラ」は思い入れがあったと思うのですが、もう少し大事にしてあげてほしかったです。
そう言えばヤマトガールズコレクションで「セレステラ」のフィギュア化はないのでしょうかねぇww。
まぁセレステラのファンって少数派っぽいですからねえ、HAL的にはメルダより好きなんだけど…
長文におつきあいくださってありがとうございました。
さて、続きをどうしよう。まだ考えていませんwwww。
ではまた!!