
F1はチームスポーツ、ドライバーだけで勝てるわけではない。チーム運営はもちろん、メーカーやスポンサー、スタッフ全員の協力があって初めてレースで勝負できる世界だ。映画F1は、そんなF1の魅力を、奇を衒うことなく、ドライバー同士の確執や、チームの裏側を、真正面から描いた作品であった。
ニキ・ラウダとジェームス・ハントのライバルと友情を描いたRUSHなど、F1を扱った映画は過去にも何作があるが、本作ほどチームの裏側やドライバーの生き様を丁寧に描いた作品はなかったのではないだろうか。(見方を変えれば、スポ根的でもあり、ドキュメンタリー的でもあった。)
本作の見所は、なんと言っても、ブラッド・ピット演じるベテランドライバー、「ソニー」がチームに合流することによって、才能はあるが伸び悩んでいる若手ドライバー「ジョシュア」や、コンプレックスを抱える女性テクニカルディレクター「ケイト」、旧友であり運営難に悩むオーナー「ルーベン」を巻き込み、チームがチームとして成長していいくところにある。
クルマは、ウルフを思い起こさせる黒とゴールドでカッコ良く、映像面での迫力も凄い。地上のトップガン的な表現をしている人もいるようだが、コースを滑走する映像や没入感は想像以上で、大スクリーンで見るべき作品であることは間違いない。

ソニーのドライバーとしての人生とはどんなものなものだったのか?是非スクリーンで確認してほしい。(★★★★)
※1990年代のセナプロ対決や、ホンダとフェラーリの戦いの記憶が重なり、当時の興奮が蘇ってきます。(ちなみに私はマンセルのファンでした。)
◎F1(エフワン)公式サイト
