妻に先立たれ、20年間一人暮らしの元大学教授。
連載の執筆と講演の仕事を続けながら、残された人生を悠々自適に送る毎日。お金の心配もなく、食べたい料理を作り、夜は行きつけのバーで友人と酒を飲む。
いつか来るXデーに備えながら、規律正しく、完璧な老後の人生を送っていた。
そんな男の前に、思いもよらぬ「敵」が忍び寄ってくる。
「敵」とはいったい何なのか?



多くの人が、晩年対面しなければならないであろう現実。決して逃れることが出来ない老いと、高齢化社会の問題点が、物語を通してあぶりだされる。

主演は、かつてOLの理想の上司として人気のあった長塚京三。
難しい老人の役を見事に演じている。
全編モノクロームの映像が、現実的な恐怖を煽る。

定年を迎えた方必見の秀作。
人生は美しく、恐ろしい。(★★★★)

◎「敵」公式サイト