人間は、「偶然」には勝てない。というのがこの映画のキャッチコピーだが、それはすべて、エゴや、思い込みから発生する必然ではないかと思わせる。人は多かれ少なかれ、自分だけの秘密をもっているものだが、それは触られたくない心理であり、防衛的な本能が働くものなのだろう。
本作は4人の登場人物を追いかける群像劇であるが、ここで提示されるテーマが興味深い。これが次にどう関連してくるのかが見たくなる。明かされる物語はどれも個人の都合から発生するものであり、現代社会がかかえる問題を反映している。人間社会は、もしかすると人が持つ防衛本能がぶつかり合うことで、成り立っている物なのかもしれない。(★★★★)