映画ダーク・ウォーターズは、デュポンの工場から河川に流出した化学物質により健康被害を受けた公害訴訟の背景を弁護士の視点から描いた作品だ。
弁護士が活躍する映画は多く存在するが、この作品ではロブを中心にした弁護士チームの活動の実態がリアルに描かれている。注目したいのは、企業弁護士として雇われたロブが、公害被害を目の当たりにして、健康被害を受けた側に立場を変え、巨大企業に立ち向かうプロセスだ。金に物を言わせた大企業の圧力にも屈せず、名誉や地位を捨て、弁護士としての信念と熱意で、苦しんでいる人々を救いために戦う彼の姿が心を打つ。

今年は、MINAMATAなど公害をテーマにした作品があったが、真実を伝え、それを証明することの難しさと戦い続けることの偉大さを実感した。(★★★★)
デュポン訴訟記事(日経)

