林海象監督のBOLTを鑑賞した。この作品は東日本大震災を題材にしたオムニバス作品である。作品は「BOLT」「LIFE」「Good Year」の三部構成になっており、永瀬正敏が全ての主演をつとめている。これら三つの物語は震災後の放射能汚染への対処、震災により奪われた生活、そしてこれからの人生を示している。BOLTでは、ヤノベケンジのアート作品をフィーチャーし、アトムスーツ着た作業員が被爆の危険にさらされながら、汚染水の止水に挑む。LIFEでは崩壊した家屋の遺品回収作業員として生活を奪われた方の絶望を、Good Yearでは、前に進むための再生への気概をそれぞれのシチュエーションで表現し、同じ主人公が演じる事でこの震災が何だったのかを深く感じさせられる内容となっている。それぞれの物語に現れる光の演出が印象的で心に残った。(★★★★)

