久しぶりに映画館で映画を見た。にわかに話題になっている「テネット」だ。時間の逆行、原因と結果が前後する世界に鑑賞者は困惑する。クリストファー・ノーラン監督が仕掛けた、物理的時間の演出についていくのは大変だ。逆再生されている映像にも時間の経過があり、現在なのか、過去なのか、未来なのかを絶えず注視して見なければならない。集中力が必要だ。タイムトラベルもののようでもあるし、ドッペルベンガーもののようでもある。主人公の男はいったい何者でなんのために任務を行なっているかよくわからない。秘密組織のボスらしい男とその妻との関係に首を突っ込むことになり、愛情なのか正義感なのか、男は数々の試練と選択を迫られることになる。
映画としてはサイコフィクションやアクションものとして見ることもできるが、あまり難しく考えず、泥臭い人間ドラマとして見た方が面白いかもしれない。
主演のジョン・デイビット・ワシントンもよかったが、相棒役のロバート・パティンソンの方が気になった。(★★★☆)

●テネット公式サイト