この作品は前段のシークエンスが重要だ。主人公に起こる悲劇。そしてそこから舞台は白夜のスウェーデンに移り、カルトなミッドサマーが始まる。なんとなく、想像は付いていたがヴィジュアルデザインが個性的で、なんとも言い様のない不思議な怖さを感じる。淡々と進む儀式、逃れようにも逃れられない、それは群集で起こる同調。理不尽な状況も受け入れてしまう心理的な恐怖がこの映画のもっとも重要なテーマだろう。これは宗教とも言い難い、殺人さえもが正当化される世界。死別の悲しみは死別を持って制すのか?このあたりの価値観はいかにも西洋らしい。(★★★★)