この作品はご存知の通り、悪のカリスマ「ジョーカー」が生まれる物語を描いたもの。心優しい青年アーサーがどうして「ジョーカー」になってしまったのか?この問いかけだけでも興味が湧いてしまいます。そしてこの「ジョーカー」は見事にこの期待に見事に答えてくれました。弱者に無関心な社会でアーサーが生きる為にとった行動、信頼関係の崩壊など、見事なサスペンスでグイグイと物語に引き込まれていきます。


なんといっても主演のホアキン・フェニックスの演技がすばらしい。(2020年アカデミー主演男優賞は固いのではないでしょうか?)笑いの演技はもちろん、感情の表現、動作、全てにおいてリアリティを感じさせます。後半では、ヒース・レジャーの演技に繋がっていく印象すら受けました。設定は1981年のゴッサムシティということになっていますが、現在、世界中で起きているデモや紛争を考えると、ただのフィクションではない強いメッセージ性を感じる。(★★★★★)