久しぶりにSFらしいSFを見たような気がする。人間の生活圏は科学の力で、地球から宇宙に向かい、宇宙での知的生命体の調査が続けられている。海王星の調査で連絡がとれなくなった父、父のことが大好きで、宇宙飛行士になった息子。宇宙をまたぐ、精神的な心の繋がりの中に哲学を感じた。思いは時空を超え、二人を結びつける。科学の進歩によって、生活が便利になり、人の行動範囲が広がる裏には、システムに人間が管理され、自由にコントロールできない世界が多くなる。人の精神が科学についていけない状況が起こるのだ。この状況は現在の社会においても思い当たるふしがある。宇宙構造探求がSFのテーマとすれば、アド・アストラはまさに王道を行っている作品と言えるのではないでしょうか?
アド・アストラとはラテン語で「星の彼方へ」の意味。(★★★☆)