夏になると、サーフィン映画が恋しくなる。今年も「ブレスあの波の向こうへ」というサーフィン映画を観に行った。舞台は70年代のオーストラリア南西部の小さな町。二人の少年がサーフィンに出会い成長していく物語だ。タイトルにあるようにこの作品では、ブレス(呼吸)というキーワードが重要なポイントになっている。呼吸をするという事はすなわち生きている事、と置き換えてもよいかもしれない。人はどんな時に生きている事を実感するのか?それは何かに挑戦したり、何かを達成した時なのかもしれない。

この映画の面白いところは、単純なサーフィン青春映画にはとどまらず、思春期を迎える少年の心の不安や未知への好奇心といった内面的な要素がサーフィンや人との出会いの中で描かれているところだ。
以前、F1レーサーの佐藤琢磨がインタビューで「No Attack No Chance」(挑戦無くして、チャンスなし)という言葉を語っていたが、そんなフレーズを思いだした。

サーフィン映画としては地味ではあるが、サーフィンを通して大人になっていく主人公の姿が美しい。(★★★★)