この作品は2015年に香港で制作され話題になった作品を、是枝監督がプロデュースした日本版「十年」。
タイトル通り、今から十年後、社会はどのようになっているかを、新進気鋭の監督が制作している。
本作は1作品は30分程度のショートムービーで、5作品を集めたオムニバス形式になっている。
ショートムービーのテーマは、「高齢化社会」「AIと教育」「環境」「個人データ」「防衛」の5つ。
10年というそう遠くない未来を描いているだけあって、現在社会の問題点の延長線上のある意味リアリティを感じさせる内容になっていた。どのテーマに共感するかは、人それぞれだと思うが、私が最も関心を持ったのは「個人データ」の問題を扱った杉咲花主演の「DATA」だ。ライフログなどのデジタルデータは持ち主が亡くなったあとはどう処理されるべきなのか?プライバシーはあるのか?といった問題である。亡くなったとはいえ、その人の個人情報である。デジタル遺品として遺族に渡される事になるのだろう。
故人しか知らないネットワーク上のデータはどうなるのか?といった問題もある。そんな問題を、家族のドラマとして描いたこの作品が、心に残った。(★★★☆)
