まさに、青春。なんて、自由。映画を作ることに人生をかけたチームがそこにあった。本気でなければ続けられない、本気でないと伝えたいことが伝えられない。独立系プロダクション、若松組にとって今、世界で起こっている現実こそが、描くべき世界だ。そこには、映画にみせられた若者達が集まってくる。主人公のめぐみも映画作りに見せられて、若松組の門を叩いた一人だ。しかし、自分が作りたい映画とは何か?伝えたいこととの何か?自分の中で答えを見つけようと、とにかく現場で頑張る彼女であったが、現実はそう甘くはない。
若松孝二役の井浦新がいい。まるで、若松監督が乗り移ったような存在感。実際の若松監督の撮影風景を見たことはないが、本物のように思えてきた。そしてめぐみ役の門脇麦、飾らない自然体の演技が素晴らしかった。
映画「止められるか、俺たちを」。新宿歌舞伎町のゴールデン街、高度成長期、ベトナム戦争や学生運動など、激動の時代において行かれないように奮闘する若者たちの、なんとも言いようのない自由と青春を感じた。(★★★★)

