挫折したバイオリニストが音楽に触れた事が無い子供達に音楽を教え、コンサートで演奏する。構成はありがちだが、フランス映画らしいリアリティがそこにはあった。初老のバイオリニストは家庭が崩壊、心の支えを失っている。学校は治安の悪さで有名なパリ18区にあり、家庭環境に問題を抱える生徒が多い。こういった状況で本当にまともな演奏が出来るようになるのか?見ていて不安になってくる。そんな中一人の少年のバイオリンにかける熱意が全てを変えていく。どんな人間であっても熱意は人を惹き付けるものなのだ。物語は小説を読んでいるように淡々と進んでいきクライマックスをむかえる。ただ、このクライマックスは一つの通過点であり、この後に余韻を残す所がフランス映画らしい。(★★★☆)
