お盆の頃は、戦争映画が多く上映されるが、今回公開された「沖縄スパイ戦史」はドキュメンタリーとして、日本人が今見るべき、意義のある作品だと思う。描かれているのは沖縄本土での戦闘において、ゲリラ戦を行った少年ゲリラ隊「護郷隊」。そこには、劣勢に陥った日本軍の悲惨な戦いの現実があった。そして、情報戦における密告、スパイ、口封じ。民間人も全て戦争の手段や道具としてしか見られていない事実。戦争とはどういうものなのかが、消化できない理不尽な出来事が伝えられる。これはもう人ごとではない。現在、辺野古への米軍基地移設が問題になっているが、基地が置かれることは、どういうことなのか?この映画はそれを史実から伝えてくれる。この映画を見る前と見た後では、その問題の大きさが、まったく変わってくる。戦争が終わって73年、戦争を体験した方々もご高齢。ドキュメンタリーとして映画に残すことが出来た意義は大きい。(★★★★☆)
