第二次大戦戦時下で、ナチスの迫害を扱った映画は多くあるが、この作品はそんな中でもドイツ人になりすまして潜伏するという手段をとった人々の物語である。基本的にはドキュメンタリー的な手法をとっており、実際に存在しない映像の部分を本人の証言を交えながら伝える、TVでよく使われる再現映像的に扱っている。本人の証言を無くして、そのまま編集をすれば、それはそれで、映画作品として成立するであろうが、あえて本人証言を挿入する事で、事実として伝えたいという監督の思いが伝わってくる。ドイツ人を騙すには、それなりにリスクがあり、バレれば収容所送りはま逃れない。
戦争が終わった時、立場は逆転し、なんとも言いようのない安堵の気持ちを感じた。
映画「ヒトラーを欺いた黄色い星」はドラマとしての緊迫感、そしてドキュメンタリー的な現実感。この二つの要素を同時に味わうことができる秀作だ。(★★★☆)
