この作品、良い意味で、スターウォーズの皮を被った現代劇になっています。生きていく為とはいえ、いつも世にも悪い奴はいる訳で、せちがない世の中を生きぬいていくための処世術的な視点やプロレタリア文学的な要素も含まれています。

全体として最近のスター・ウォーズシリーズにありがちな難解な台詞もあまりなく、単純に人間ドラマを楽しめます。さらにミレミアム・ファルコンでの追撃シーンなどスターウォーズならではのスピード感のあるワクワク感も楽しめます。

登場人物も多すぎる事もなく、主要なキャラクターの人間像を丁寧に描いていて面白かった。このあたりの演出はロン・ハワード監督らしさが出ているといった感じでしょうか。ハン・ソロ役のオールデン・エアエンライクも思っていたほど違和感がなく、チューバッカとのツーショットも様になっています。映画ハン・ソロ。スターウォーズシリーズのスピンオフの中では最高の出来ではないでしょうか。(★★★★)