【映画】羊と鋼の森

テーマ:

原作は、2016年 第13回本屋大賞を受賞した小説『羊と鋼の森』。ピアノの調律師が主人公だ。ピアノは唯一演奏者が自分で調整をしない楽器であるため、調律師はピアニストと特別な関係にある。ピアニストが音楽の主役とすれば、それを支えるのがピアノ調律しという事になるだろう。本作はピアニストとすべてのピアノ奏者を支える調律師の職業的な視点から、人と人との繋がりや支え合いなどが物語の中に盛り込まれている。440HzのAの音の響きが脳に響く。ピアノ演奏の音色のイマジネーション。映画ならではの映像表現もこの作品の見所だろう。キャストでは上白石姉妹が実の姉妹役で競演しているところが面白い。ピアノは音が減衰していく切ない楽器。音の響きは環境によって大きく左右される。そんな繊細な世界がそこにある。ピアノを弾く方はもちろん、ピアノが好きな方には是非見ていただきたい作品だ。(★★★★)