【映画】蝶の眠り

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「蝶の眠り」、小説的な映像表現と中山美穂の演技が素晴らしい韓流の愛の物語である。遺伝性のアルツハイマーの女流小説家は残された人生をいかに生きるかを自分に問う。自分に出来る事は何か?この世に残せる事は何か?そして今を生きるとは何か?小説家志望の韓国人留学生との出会いから、物語は動き出す。劇中、小説制作を行う中でもう一つの物語が存在する。そしてその物語こそが、彼女が行き着いた男女の物語であり、今の自分なのである。小説家として、大学院の講師として、一人の女性として、最後の人生を生きる。記憶や論理的な思考が曖昧になっていく中、最後に残る根源的な動物的な感覚、それこそが、まぎれの無い、その人が生きてきた人生なのだ。
この作品なんといっても中山美穂の自然体の演技が良いが、チョン監督の脚本も素晴らしく、韓流らしい男女の愛の形が心をふるわせる秀作であった。(★★★☆)