緑色を基調とした映像美と、半魚人と声を失った女性とのラブストーリーに不思議な感動を覚えた。パンズ・ラビリンスに続き、ギレルモ・デル・トロ監督脚本によるダークファンタジー。舞台は1962年、冷戦真っ只中のアメリカだ。

デル・トロ監督は時代設定の使い方が実にうまい。米ソが競い合い、アメリカが希望を求めていた時代が、この神秘的なファンタジーにリアリティを与える。
半魚人と口の聞けないイライザには言葉は必要なかった。コミュニケーションによる孤独感や偏見といった共通のハンディを持った二人。この設定も秀逸である。
劇中で流れる、映画の引用や音楽も、見ている我々の気持ちを盛り上げる。
とにかく美しい、センスの良い作品であった。(★★★★)
 

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