映画を見終わった時、なんとも言えない寂しさを感じた。

身を捨てて女を守る男と、自分の欲望のために女を利用する男。そして、そんな男たちに振り回されるのが蒼井優演じる十和子だ。
ジャンルとしては恋愛サスペンス?の部類に入るような気がするが、話は結構複雑だ。前半は冴えない男とだらしない女の恋愛もののようだが、後半徐々にサスペンスの要素が高まり、クライマックスへと突入していく。
本作は、何と言っても主演の二人、蒼井優と、阿部サダヲがすばらしい。
蒼井優は思い通りにならず、やけになる十和子と、いい男の誘惑に弱い純粋な十和子を見事に演じている、また今回は濡れ場も多く、大人の女優としてキャリアを上げた感じだ。阿部サダヲは作業着姿がミョーに似合う。そして不器用だが愛する女に人生を捧げる一途な男を熱演している。
この二人でなければ、まったく別の映画になっているだろう。これだけの思いテーマをシリアスになりすぎず、適度な緊張感をもって最後まで見られたのは、二人の名優の力だと思う。(★★★☆)

◎彼女がその名を知らない鳥たち公式サイト

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