映画「君の膵臓を食べたい」は、一見よくありがちな、余命わずかな主人公の恋愛物語のように思っていたが、実はそんな単純なものではなかった。

物語は、過去と現在が交互に展開される。過去ではふとした偶然から、共有の秘密を持ってしまった二人が、図書委員として、同級生にからかわれながらも惹かれ合う。一方現在では、母校の教師となった「僕」が図書館の取り壊しをきっかけに、死んでしまった彼女の気持ちを探す日々を送る。
明日がどうなるかなんて、誰にも分からない。ただ、一生懸命今を生きる。そんなメッセージが、この作品には込められているのだろう。

 

過去を演じた二人の演技はフレッシュでとても良かったです。桜良役の浜辺美波の演技もよかったし、僕役の北村匠海の泣きの演技も素晴らしかった。(★★★☆)