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今を生きる現代人、特に若者にとっての様々な課題を問いかける。便利になった世の中。欲しい者はネットですぐに手に入る。しかしデジタルなネット社会は同時に、上っ面のいいを虚像を作り出しているに過ぎないのかもしれない。そんな世の中でどうやって心の通った人とのコミュニケーションを作っていくべきなのか?何を信じていけばよいのか?そんな投げかけをされたような気がした。
主演の黒木華はネット授業でほそぼそと暮らすアルバイト講師。女性が東京で一人で暮らしていく事の不安。そんな彼女に救いの手?を差し伸べる綾野剛演じる怪しいブローカー。人の弱みが商売のネタだ。そして、アルバイトで出会うCocco演じる売れない女優。この三人の関係性がテーマのクライマックスを作る。特にCoccoの存在は大きい。塚本晋也監督のKOTOKOで見せた、激しい演技は本作でも効いていて、彼女のための役と言っても良いくらいだ。

リップヴァンリンクルはアメリカ版浦島太郎。知らないあいだに世界は変わり、時代にとりのこされる。(★★★★☆)

◎リップヴァンウィンクルの花嫁