
冷戦の最中、スパイと捕虜の交換交渉の命を受けた敏腕弁護士の物語。内容的には決して派手とは言えない内容ではあるが、様々な駆け引きと心情描写で終止緊張感のある作品に仕上がっていた。このあたり、さすがスピルバークとコーエン兄弟のタッグというところだろう。142分の上映時間も短く感じられた。話をややこしくしているのは東ドイツの存在であり、それぞれの利害が絡み合う中、民間人として危険な交渉に人道的に立ち向かうドノヴァン弁護士を演じたトム・ハンクスが素晴らしい。今のハリウッドでこの役が最もハマるのは彼だろう。また、スパイ役を演じたマーク・ライランスの覚悟をもった男の演技も素晴らしかった。ブリッジ・オブ・スパイは作品賞ほかアカデミー賞にもいくつかノミネートされているが、脚本賞、助演男優賞あたりが有力か?(★★★★)