nobi2
今度の極限状態は太平洋戦争ラバウル戦線。食料もないジャングル。まわりは敵に囲まれ、日々生命の危機である。この状態で人間はどのようになってしまうのだろうか?この一点で物語が展開する。
何の為の戦争なのか?そんな意味などどうでもいい。どうやって命を繋ぐかだけである。目の前に散乱する屍を横目に、前にすすむ。そんな状態で小説家である主人公はどこかさめている。これが運命か?最後までひととして存在し得るか。周りの人間が壊れていく。
原作は大岡昇平。塚本監督の見事な構成と、いつもの激しい演出が見るものの目をスクリーンに釘付けにする。戦場の匂いや、苦しさまで感じる。グロいシーンも不思議とそのまま受け入れられてしまうところが怖い。(★★★☆)

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