セッション
ストイックな映画だ。熱血講師どころではない、かなり危ない所までいっている。愛の鞭ともいえない。歪んだ使命感、結局は攻撃することによってでしか、自分の存在価値を見いだせないのだろう。ラスト10分のシーンをどう感じるかは、人それぞれだと思うが、歴史に残るミュージシャンを育てるといった大義ではなく、ここまでくると意地の張り合い、勝った負けたの世界だけのように思えてしまった。シゴキのシーンはかなりの緊張感があり、見応えがあった。これに近い事は実際にあると思うし、プロとしての完璧な演奏を求めるのは当たり前だろう。ただこの映画では音楽の素晴らしさとか喜びみたいな部分はほとんど描かれておらず、プロとして生き残るための厳しい競争の現実ばがりが目立っていた。最終的には本人の努力しかないと思うが、逸材を発掘し、それを育てていく事の大切さ、難しさといった事も考えさせられた。(★★★★)

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映画「セッション」の是非めぐりネット炎上中