mayonaka
「今の日本では明快な映画が多く、観客に委ねる作品を撮るのが難しい。」行定勲監督がこの作品を海外で制作した理由をこう述べていた。確かに最近の邦画は結論ありきで説明的な作品が多い。
映画「真夜中の五分前」は中国との共同制作による恋愛ミステリー。時計修理士として働く日本人青年の前に現れた双子の美人姉妹。一見平凡なラブストーリーに思えるが、心の奥底にある言葉では言い表せない愛について考えさせられる懐の深い作品だ。過去に傷を持つ男と、過去を失った女が引かれ合う繊細な心象風景の演出は見事。生き残ったのは、姉か妹か?真夜中の5分前に隠された真意とは何か?結論は見る側に委ねられる。(★★★★)