
映画、闇のあとの光は、ドキュメンタリーのようなリアリティの中に幻想を感じる今までにない感覚の作品だった。一見するとある家族の生活を描写したドラマに見えるが、群像劇のようにも思える。
映し出される映像の中で視聴者の想像力が試される。冒頭に登場する角をもった赤い人影?これが意味するものはいったいなんなのか?
人の欲望はつきる事はない、充分に幸せな生活を送っているはずなのに心が満たされない。決して幸せとは思えない生活の中にも生きてて良かったと思う瞬間が訪れる。生きるとはどういう事なのか?
もう一つこの映画で注目したいのはその映像美。日没後に訪れるマジックアワーの幻想的な世界。万華鏡のようなビジュアルエフェクト。これらの映像表現が自然の中で生かされている事を実感させる。物語は淡々と進むので、少し退屈な面もあるが、今までにない映像芸術作品であるのは間違いない。(★★★☆)