
「全てを失って初めてわかる事がある。」この映画はそんな逆説的なテーマから人生を描いた秀作だ。出演者はロバート・レッド・フォードただ一人、台詞もほとんどない。最初から終わりまで、ヨットでの単独航海での苦難とその戦いの様子をカメラは追い続ける。
次から次へと襲いかかる困難。自分しか頼るものが無い状況で可能な限りの対処で立ち向かう。
そんな中で気づかされるもの、それは自分を支えてくれた家族や多くの友人たちへの感謝の念。
人は一人で生まれ、一人で死んでいく、しかし決して一人では生きていけない。
自分はなんて無力な存在なのか?
そんな衝動を、目の前でおこる現実から思い知らされる。
ロバート・レッド・フォードの78歳とは思えないタフでクレバーな演技がすばらしい。
上映時間は107分だったが、最後まで緊張が途切れる事はなかった。(★★★★)
◎オール・イズ・ロスト公式ホームページ