
同名小説「利休にたずねよ」を映画化した作品。おのれの美学を武器に・秀吉に対峙し、天下一の茶頭に昇り詰めていくまでの半生を描いている。
千利休を市川海老蔵が演じているが、これがなかなかハマっている。わび茶の世界を静かに、粛々と演じる姿は見どころの一つだ。また、利休の女房役を中谷美紀が演じているが、彼女の落ち着いた演技も良い。
利休が茶の湯に精神性を追求する一方で、天下取りに奔走する秀吉の姿が描かれているがこのあたりの対比も面白い。秀吉役は大森南朋が演じているが、いささか横暴な感じの秀吉になっているが、これが利休最後のシーンを際立たせる形になっている。
物語としては、史実を元にしているが、人間利休を表す上で原作者の考えるエピソードも語られている。実際にどうであったかは想像の域を超えないが、わび茶を創造する上でのきっかけはあったはずで、このあたりを考えてみるのも面白い。(★★★★)
利休にたずねよ/PHP研究所

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