
子供の取り違えによるドラマなんですが、良い意味で期待を裏切られた感じです。タイトルが表すように、「そして父になる」は親が本当の親になる事の意味を示した物語なのだ。そのままと言えば、そのままだが、このテーマを表現するために、子供のとり違いの設定をもってくる視点がさすが是枝監督といったところだ。
最近、親になりきれない親や、子供との接し方がわからない親などの問題や、家庭と仕事とのワークタイムバランスの問題がいろいろな社会問題に発展しているが、この映画はまさにその根幹となる部分を親子関係の中から見事に浮き彫りにしているのである。
福山雅治演じるエリートな家庭と、リリー・フランキー演じる庶民的な家庭とのギャップによって家族の幸せってなんだろう?という事も考えさせられる。
この映画の反響は大きく、ドリームワークスによるリメイクが決定した。
めざましテレビのインタビューで、是枝監督は主演にするなら誰?という質問に対し、トム・クルーズと答えていた。映画を見終わって、その意味が分かったような気がした。(★★★★)