
共喰い。このタイトルの意味がはじめはよくわからなかった。私は原作を読んでいないので、正直話の途中まではそう思えた。しかしそれは、話が増幅されて行く中で、妙にこのタイトルのリアリティが増してきた。映像から伝わってくるコントロール不可能ななんとも言えない絶望感や現実を受け入れざるを得ない性といったものがじわじわ迫ってくる。
表面的には男と女の性や親子の血といった動物的なものを表しているのだが、それを肯定しながら人間として生きる事の苦しみや、それに立ち向かって行く勇気やたくましさ、生命力みたいなものがプツプツとシーンの中から感じられる。このあたり、さすが青山真治といった感じだが、なかなか見る側にも想像力を必要とする作品であったように思う。
最後のシークエンスは原作にはなかったと事だが、時間の経過や未来を案じさせるという意味で良かったのではないかと思う。(★★★☆)共喰い/集英社

¥1,050
Amazon.co.jp
エリ・エリ・レマ・サバクタニ 通常版 [DVD]/バップ

¥5,040
Amazon.co.jp