$芸術に恋して★Blog★-h
妹尾河童原作のベストラー小説の映画化。戦中、戦後の激動の時代を、庶民の視点から描いた作品である。本作では、少年Hの両親の役として、水谷豊、伊藤蘭夫妻が出演している事で話題になっているが、少年H役の吉岡竜輝の熱演が良い。好奇心が強く、納得出来ない事があれば、だれだろうが立ち向かっていく純粋な姿が心を打つ。また、VFXが見事で、当時の様子が見事に再現されている点も注目だ。昭和20年当時の神戸の町並みや神戸空襲後の焼け野原などとてもリアリティがあった。
本作で、注目したいのは飯尾親子の会話である。戦争はいつか終わる、状況が変わった時に毅然として生きていけるように今を生きる。そんな逆境を生き抜く姿勢や前向きな言葉がその当時の庶民の状況を良く表していた。いままで多くの戦争映画を見たが、本作品ほど庶民の生活がよくわかる作品は見た事がない。客席には高齢者が目立った。学徒動員や疎開など、実際に経験した方たちだろうか。(★★★☆)