芸術に恋して★Blog★-gm
こんなにオシャレにかっこ良いカンフー映画は今までなかったのではないだろうか。ウォン・カーウァイがメガホンを取るという事で予想はしていたが、まさに期待通りの仕上がりといった感じ。クローズアップ、スーパースロー、望遠レンズによる空間の圧縮など、彼独特の演出が随所にみられる。話の筋は、南北中国のカンフーの流派の統一といったとても重いテーマであり、北の形意拳・八卦掌、南の詠春拳、八極拳それぞれが一番強い流派を決める為に技を競い合う。なんと豪華なことか。これだけでもわくわくしてしまうが、それぞれの代表を演じるトニー・レオン(イップ・マン)、ルオネイ(チャン・ツィイー)、カミソリ(チャン・チェン)のカンフーの演技がまたカッコ良いからたまらない。また、ドラマとしてもこの映画はよく練られていて、日中戦争前後のある意味国の危機的状況の中で中国の魂としてるカンフーがどのように継承されていくかという視点でも楽しめる。若干文化的に理解しにくいシーンもあるが、とにかく美しいカンフー映画であった。
一つ不満があるとすると、私の好きな八極拳にまつわる内容が少し少なかった点。もう少し絡みがあっても良かった気がする。(★★★★)

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