$芸術に恋して★Blog★-リンカーン
奴隷解放宣言から、南北戦争終結までのリンカーンの政治家としての生き様を描いた作品である。スピルバーグがメガホンを取った事でも話題になっているが、この映画なんといってもダニエル・デイ・ルイスの演技に尽きるだろう。リンカーンの肖像は5ドル紙幣やスミソニアン博物館の像などで日本人にとってもおなじみだが、本物のリンカーンのようであった。メイクの技術もあったろうが、心労でやつれ、やせ細った感じなどは、彼の役造り以外のなにものでもない。
物語では奴隷解放が現実的に行われるための憲法第十三条修正案の議会での議論から採決までをリンカーンの大統領としての政治的な手腕やリーダーとしての人間性に焦点をあてている。
言い方がおかしいかも知れないが、奴隷解放宣言とリンカーンは明治維新と坂本龍馬に似ているように思う。それは、奴隷解放こそが、アメリカにとっての真の独立のような気がするからである。民衆の声に耳を傾け、歩み寄る。民主主義はそこからはじまるのだろう。(★★★★)