$芸術に恋して★Blog★-some
ファーストカットで涙がでそうになったのは初めてだ。まだなにも物語が始まっていないのにそのシーンから、これから起こるであろうことを想像させられるのだ。もちろん具体的なエピソードなど想像も付かないのだが、妙に切なくなる。
映画、「ある日どこかで」は、昔の写真の女性に恋してしまった男性が、自己催眠でタイムトリップする恋愛ファンタジーである。この映画が作られた当時はスピリチュアルという言葉はあまり使われてはいなかったと思うが、時空を超えた、まさにスピリチュアルな男女の恋の物語なのだ。
決して派手なストーリーではないが、主人公の気持ちに感情移入する事ができれば、誰もが深い感動を覚えるだろう。
主演はクリストファー・リーブで純粋な青年脚本家の役を演じている。
DVDならではの特典映像では、制作秘話などが語られていたが、この作品が興行的には決して成功した作品ではなににもかかわらず、ケーブルテレビで放送されじわじわファンが広がって行き、名作と言われるまでになったのには、この作品が持つ普遍的で人の心をつかむ何かがあるのではないかと思う。残念ながらクリスはこの世をさってしまったが、そんな人間を愛したクリスの人生にも重なってかとても切ない気持ちになった。「ある日どこかで」は隠れた名作であることは間違いない。
また、サウンドトラックもとても良い。テーマとして印象的に使われているのが、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲のラプソディ。主題を反転させた甘美なメロディが心に残る。
(★★★★☆)

◎ラフマニノフ ラプソディ主題は3分35秒ごろから

ある日どこかで [DVD]/クリストファー・リーヴ,ジェーン・シーモア,テレサ・ライト

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